梅雨の晴れ間、気持ちがいい天気に誘われて森の中を歩いてみました。
森の中には、動物や鳥、虫たちなどの生活している痕跡(フィールドサイン)を見ることができます。動物が残した足跡やフン、鳥の羽や巣の跡など、実際に野生の生き物たちの姿に出会うことができなくても、生き物たちの気配を感じ取ることができます。
森の中をしばらくお散歩していると、網目状の何かの抜け殻を見つけました。大きさは5㎝ぐらいの楕円形で弾力があります。これは何だろう?
調べてみると、『クスサン(樟蚕)』というモスラのような大きな蛾の繭で『スカシダワラ(透かし俵)』と呼ばれているそうです。クスサンは卵で越冬、春に幼虫が出現し、梅雨から夏に掛けてサナギになり秋に羽化をする。少なくとも、この繭が作られてから半年以上も経っているはずなのに形が崩れていない。とっても丈夫な繭ですね。
普段とはちょっと目線を変え、三瓶の森の中のお散歩はいかがですか?野生の生き物たちのサインが見つかるかもしれません。
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