生き物が姿を変える不思議

2017.05.25

 5月半ばの天気のよい昼下がりです。暖かくなり、植物が大きく伸び、動物が活発に行動する様子を観察できます。
 例えば、サイクリングコースを歩いていると、木のてすりを色鮮やかな幼虫がたくさん歩いているのを見かけます。近くには黄色と黒のかわいい模様の蛹(さなぎ)になっているものもあります。また、施設内の建物でも雨をしのげるところに蛹(さなぎ)を作りにきていて、今の時期、たくさん見つけることができます。
 ちなみに、この幼虫・蛹(さなぎ)はドクガ科の「キアシドクガ」です。「毒蛾」というと恐ろしげな響きですが、キアシドクガは毒のない種ですから、名前がちょっと気の毒です。
 サナギの中で幼虫の体の組織がどのように変化していくのか…どろどろのスープのようなものに溶けて変動していくという話です。そして、成虫では色や形が驚くほどに変わっているのはとても不思議で面白いです。
 6月になれば、緑の木々の間を成虫が白い羽をひらひらさせて群れ舞う姿がみられるでしょう。それはとても優雅で幻想的な光景なので機会があればぜひ三瓶においでください。

FROM:しまさん