べえくんHISTORY
三瓶青少年交流の家の近くの、とある牛舎でまた一匹、新しい子牛が生まれました。生まれた子牛は三瓶山の雄大な自然と、牛舎の優しいおじさん、おばさんに育てられすくすくと育っていきました。
ある日、いつものように牛舎のおじさんに連れられ、仲間の牛たちと草原でご飯(草)を食べていると、草原を囲う柵の扉が開いているのに気付きました。子牛は、なんのためらいもなく柵からでると、まだ見ぬ外の世界へ飛び出していきました。しばらく歩いていると向こうの方でなにやら賑やかな声がします。そこで子牛は目撃します。
人間の子どもたちが仲間同士で楽しそうに活動している姿を。外では今から「三瓶山」に登ろうとしてワクワクしている子どもたちや「オリエンテーリング」で仲間と協力して問題を解いてまわる子どもたち、中では一生懸命に石をヤスリで削って「まが玉」を作っている子どもたちの姿があります。子牛には、子どもたちが何をしているのかはわかりませんが、その目には子どもたちがキラキラ輝いて映っていたのでした。このとき子牛の心の中では、ある感情が芽生えていました。
楽しそうにしている人間の子どもたちの輪に入りたい!
子どもたちと何とかコミュニケーションをとって話がしたい!!
子どもたちとつながりたい!!!
思いはだんだんと強くなっていき、自分でもどうしようもないくらい思いが高まったとき、子牛は、他の子牛とは少しちがう様子になっていました。
・・・そう、「べえくん」の誕生です。
べえくんプロフィール
※べこ…方言で牛のこと